あごが外れた!顎関節脱臼の原因と対処法
こんにちは。明石市朝霧町にある歯医者、みのりの歯科です。
大きなあくびをした瞬間や大笑いしたときに、急に口が閉じられなくなって驚いた経験はありませんか?それは「顎関節脱臼(がくかんせつだっきゅう)」、いわゆる「あごが外れた」状態かもしれません。
ここでは、顎関節脱臼の原因や症状、外れてしまったときの対処法、再発を防ぐポイントについてご紹介します。
目次
顎関節脱臼とはどんな状態?
あごの関節の仕組み
あごの関節(顎関節)は、耳のすぐ前にあります。指を耳の前に当てて口を開け閉めすると、骨が動くのを感じられるのではないでしょうか。
口を大きく開けるとき、下あごの骨の先端(下顎頭)は、関節のくぼみから前の方へすべるように移動します。そして口を閉じると、また元のくぼみへと戻っていきます。この前後の動きによって、私たちは大きく口を開けることができるのです。
「あごが外れる」とはどういうことか
顎関節脱臼とは、口を大きく開けたときに前へ移動した下顎頭が、関節の前にある骨の出っ張りを乗り越えてしまい、元の位置に戻れなくなった状態のことです。
関節の周りの筋肉が緊張して引っかかったままになるため、自分の力では口を閉じることができなくなります。
あごが外れる原因と症状
あごが外れやすいきっかけ

顎関節脱臼は、次のように口を大きく開けたときに起こりやすいといわれています。
- 大きなあくびや大笑いをしたとき
- 大きな食べ物を思いきりほおばったとき
- 嘔吐したとき
- 長い時間、口を開け続けていたとき
あごが外れやすい方の特徴
一度あごが外れると、関節を支えている靭帯(じんたい)がゆるみ、同じことを繰り返しやすくなることがあります。これを「習慣性顎関節脱臼」といいます。
また、ご高齢の方は、あごの周りの筋肉や靭帯の衰えから外れやすくなる傾向があります。歯を失ったまま放置していたり、入れ歯が合っていなかったりして噛み合わせが低くなっている場合も、注意が必要です。
あごが外れたときの症状
あごが外れると、次のような症状があらわれます。
- 口が開いたまま閉じられない
- うまく話せない、よだれが出る
- 下あごが前に出たように見える(片側だけ外れた場合は左右にずれる)
- 耳の前のあたりがへこんでいる、痛む
このような症状があれば、顎関節脱臼の可能性があります。
あごが外れたときの対処法と治療

無理に自分で戻さないことが大切
歯科医院では、歯科医師が手であごを支えながら、外れた下顎頭を元の位置へと戻す処置(整復)を行います。多くの場合、短時間で元の位置に戻すことができます。
歯科医院での治療の流れ
歯科医院では、歯科医師が手であごを支えながら、外れた下顎頭を元の位置へと戻す処置(整復)を行います。多くの場合、短時間で元の位置に戻すことができます。
整復したあとは、しばらくの間、大きく口を開けないように注意が必要です。状態によっては、あごが開きすぎないよう包帯などで固定することもあります。繰り返し外れてしまう方は、原因に合わせた対策を歯科医師と相談しましょう。
再発を防ぐために気をつけたいこと
あくびや食事のときの工夫

あくびが出そうなときは、手で下あごを軽く支えると、口が開きすぎるのを防げます。食事の際は、大きな食べ物は小さく切ってから口に運ぶようにしましょう。整復した直後は、硬いものや大きく口を開ける必要のある食べ物は控えると安心です。
噛み合わせや入れ歯の状態をチェック
歯を失ったままにしていたり、入れ歯が合わなくなっていたりすると、噛み合わせが不安定になり、あごの関節にも負担がかかります。定期的に歯科医院で噛み合わせや入れ歯の状態をチェックしてもらうことも、再発予防につながります。
【まとめ】
顎関節脱臼は、大きなあくびや大笑いなど、日常のちょっとした動作で起こることがあります。あごが外れてしまったときは、無理に自分で戻そうとせず、できるだけ早く歯科医院に相談することが大切です。また、一度外れた方は繰り返しやすいため、あくびや食事のときの工夫や、噛み合わせ・入れ歯のチェックで再発を防ぎましょう。明石市のみのりの歯科では、顎関節脱臼の処置にも対応しています。「あごが外れた」「あごの関節が気になる」という方は、お気軽にご相談ください。
【この記事の監修者】
明石市みのりの歯科 院長 片山 実(歯科医師)
大阪歯科大学卒業後、大阪歯科大学附属病院での研修を経て、複数の歯科医院に勤務。現在は兵庫県明石市朝霧町にて「極力痛くしない、快適な歯科治療」をモットーに、小児から高齢者まで幅広い患者さまの診療にあたっている。患者さまとのコミュニケーションを大切にし、一人ひとりの状態に合わせた丁寧な説明と治療を心がけている。
