虫歯治療は、深さや大きさで治療方法が異なります。歯の構造は、エナメル質・象牙質・歯髄と外からなっており、エナメル質に出来てしまった虫歯は、歯の再石灰化を図るため、歯ブラシや生活習慣のお話しを色々とさせていただき、削らない治療を提案させていただきます。残念ながら、象牙質より深くなってしまった場合、詰め物や被せ物を用いて治療をさせていただきます。
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一般歯科治療
コンポジットレジン(詰め物)
歯の削除量が少なく即日で治療できますが、虫歯の出来かたや大きさによっては、難しい場合もあります。また、脱離や二次う蝕・歯周病のリスクなどがあります。
インレー(一部分の被せ物)
①メタルインレー
保険適応でありますが、見た目の問題や金属のため歯と比べて温度変化に弱く、隙間ができやすく、虫歯リスクが高くなります。また、歯と比較して金属の方が硬いため、歯の破折リスクもあることが挙げられます。
②CAD/CAMインレー
保険適応であり、見た目も綺麗な反面、脱離や破折しやすいことや、水分を吸水してしまい、長期的に劣化してしまうことや、歯周病リスクが高くなることが挙げられます。
③セラミックスインレー
治療した歯の虫歯リスク・歯周病リスクが低い被せ物です。見た目が綺麗なのと長期的に劣化しにくく綺麗な状態を保ちやすいです。アレルギーの心配がなく歯に優しい被せ物です。
④ジルコニアインレー
セラミックスインレーより強度があり、見た目も良いのが特徴です。ただ、対合歯の状態や噛み合わせの状態で症例を選ぶことがあります。
クラウン(全部を覆う被せ物)
①メタルクラウン
保険適応でありますが、見た目の問題や金属のため歯と比べて温度変化に弱く、隙間ができやすく、虫歯リスクが高くなります。また、歯と比較して金属の方が硬いため、歯の破折リスクもあることが挙げられます。
②CAD/CAMクラウン
保険適応であり、見た目も綺麗な反面、脱離や破折しやすいことや、水分を吸水してしまい、長期的に劣化してしまうことや、歯周病リスクが高くなることが挙げられます。
③メタルボンドクラウン
被せ物自体が、2層構造になっていて中に金属で補強して外にセラミックスでカバーして見た目と機能性を上げた被せ物です。中の金属が金を多く含み、虫歯発生リスクを下げることで、歯を長持ちさせやすく、外をセラミックスで覆うことで見た目も綺麗にした被せ物です。ただし、長期的な問題点として、被せ物のふちが黒くなることがあります。
④ジルコニアフレームオールセラミックスクラウン
被せ物自体が、2層構造になっていて中にジルコニアという硬く審美性があるので補強して外にセラミックスでカバーして審美性がとても良く虫歯・歯周病リスクが低いことも挙げられます。経年劣化しにくく、汚れも弾きやすいため衛生的にも優れています。
当院では、記載以外の被せ物もあり、患者さん個人に合わせてご説明させていただき、詰め物・被せ物の選択をしていただいております。お気軽にご相談ください。
歯周病の治療について
歯周病とは、歯を支えている骨が溶けてしまう病気です。歯を失ってしまう一番の原因です。歯周病は、歯周病菌が歯と歯茎の隙間から入って歯茎の中に侵入して骨を溶かしてしまう毒素を出すことで、歯を支えている骨が溶けてしまい、原因は細菌の塊(バイオフィルム)です。
①スケーリング
歯に細菌(プラーク)が付き数ヶ月で歯石となります。この歯石があることで細菌がより歯に引っ付きやすくなり、細菌の量が増えていってしまいます。
さらに歯石は一度形成されてしまうと、歯ブラシでは取れないため、この歯石を取ることで歯茎の炎症を治癒させようと試みることをします。
歯茎の上にある歯石を歯肉縁上歯石といい、比較的取れやすいため、全ての歯を1回で取ることができることが多いのです。
歯茎の下にある歯石を歯肉縁下歯石といい、歯とかなり強固についており、数回に分けさせていただく場合もあります。
②TBI
歯周病治療には、患者さんの歯ブラシが非常に重要となってきます。歯ブラシの方法を歯科衛生士と一緒に確認して磨き残しが起こりやすい場所を説明させていただき、お家で歯ブラシの方法を実践してもらう方法です。
また、歯ブラシ以外にも、歯間ブラシやフロスやタフトブラシなど患者さんに合わせて使用方法をお伝えして磨き残しを減らしていただくように継続的にサポートさせていただいております。
③パウダークリーニング
パウダー(粉)を歯に当てて、歯についているプラークを除去するのと同時に、歯の粗面を滑面にして、歯にプラークが付きにくくする方法です。
また、歯の着色を取ることもできる。歯に優しい方法です。
④PMTC
歯医者さん専用の電動ブラシと歯磨き粉を使って、歯を磨く方法です。
歯に細菌がつきにくくなることで、衛生的に保つようにする方法です。
⑤歯周病内科治療
歯周病の菌を飲み薬で少なくした後に、歯をお掃除する方法です。
⑥フラップ手術
歯を数回に分けてお掃除しても、歯茎の状態が回復しない場合に、歯茎に隠れている歯を直接診て、原因となる歯石を取る方法です。
⑦骨増生術
歯を支えている骨が溶けてしまった場合に、骨の栄養を直接骨に挿れることで、骨を回復を試みる方法です。
しかし、この方法は適応症例が限られる方法です。
知覚過敏の治療について

当院では、以下の治療方法で知覚過敏の治療を行なっております。
- お薬を塗る
- (それでも痛みがある場合)痛み防止用のパテを塗る
知覚過敏は様々な原因で発生します。
当院では、できる限りその原因をお話しさせていただき、知覚過敏の症状緩和を目指していきます
顎関節症の治療について

顎関節症は、“顎が開きにくい” “顎の開け閉めで音が鳴る”など顎の症状に対して、アプローチ方法が異なります。また、普段の習慣で顎関節症が悪くなることも多いです。当院では、顎関節症の原因をお伝えさせていただき、まずは、可逆的な治療(マウスピースやマッサージ・日常生活で気をつけてもらうなど)を行なっております。
ブリッジの治療について

歯をやむなく抜いた場合に用いる治療方法です。ブリッジ治療は、歯の無い場所の前後の歯に被せ物をして歯の無い場所にダミーの歯を作る治療です。ブリッジ治療は、この支えになる(前後の歯)歯の状態が非常に大切です。また被せた後も、虫歯・歯周病にならないようにメンテナンスが必要です。当院では、ブリッジの種類をご説明して、歯の状態をお伝えして治療を行なっております。
ブリッジと入れ歯を比べた時に…
利点
- 噛みやすい
- 取り外しがないので装着感がいい
欠点
- 歯を削る
- ダミーの歯のメンテナンスが難しくなる
- 症例によって、適応外になることがある。
入れ歯の治療について

歯をやむ得なく抜いた場合に用いる治療方法です。入れ歯は取り外しの歯です。入れ歯には小さいものから大きいものまであり、それぞれの症例によって多少異なりますが、一般的な治療の手順は
- 型取り
- 噛み合わせ
- 仮合わせ
- 完成
- 調整
という手順で行なっていきます。
入れ歯も色々な種類があり、それぞれの長所や短所をご説明させていただきますので、お気軽にご相談ください。
リスクと副作用について
ノンクラスプ義歯
歯の支えになる構造物(レジンアーム)が破折する可能性があります。入れ歯を支える歯に負担がかかりやすくなります。
金属床義歯
金属アレルギーを引き起こす可能性があります。使用直後は違和感があり時間がかかることがあります。