気をつけたいオーラルフレイルとは
こんにちは。明石市朝霧町にある歯医者、みのりの歯科です。
「硬いものが噛みにくくなった」「食事中にむせることが増えた」そんな変化を感じたことはありませんか。それは、オーラルフレイルのサインかもしれません。オーラルフレイルは加齢とともに誰にでも起こりうる変化ですが、放置すると全身の健康にも影響することがあります。
ここではオーラルフレイルとは何か、そのサインと予防法についてご紹介します。
目次
オーラルフレイルとは?
「フレイル」とは
フレイルとは、加齢により心身の活力が低下し、健康な状態と要介護状態の中間にあることを指す言葉です。体重の減少や疲れやすさ、筋力の低下といった身体的な要素だけでなく、気力の低下や社会的なつながりの減少なども含まれる、広い概念です。

「オーラルフレイル」の意味
オーラルフレイルは、その入り口となるお口の機能の衰えのことをいいます。噛む、飲み込む、話す、といった、口が担うさまざまな機能が少しずつ低下していく状態で、多くの場合は本人も気づかないまま進行していきます。お口の些細な衰えが、やがて全身のフレイルへとつながっていくことから、近年注目されている概念です。
オーラルフレイルのチェックポイント

ご自身でできるセルフチェック
オーラルフレイルは、ご自宅でも簡単にチェックすることができます。半年前と比べて硬いものが食べにくくなった、お茶や汁物でむせることがある、滑舌の低下を指摘された、口が乾く感じがする、といった項目に複数当てはまる場合は、オーラルフレイルの可能性があります。
サルコペニアとの関係
サルコペニアとは、加齢に伴って全身の筋肉量や筋力が低下する状態のことです。実は、舌やお口周りの筋肉も例外ではなく、全身のサルコペニアが進むと、舌の筋力低下や咀嚼力の低下といった形でお口にも影響が現れることが分かっています。
放置するとどうなる?
栄養不足と全身のフレイルへ
噛む力が衰えると、硬い食品や繊維質の多い食品を避けるようになり、柔らかいものばかりを選びがちになります。その結果、たんぱく質やビタミンが不足しやすくなり、筋肉量の低下や体力の低下を招くことがあります。お口の機能低下は、食事量の減少や栄養状態の悪化を通じて、全身のフレイルへとつながっていきます。

誤嚥性肺炎のリスク
飲み込む力が弱くなると、食べ物や唾液が誤って気管に入りやすくなります。これが誤嚥性肺炎の大きな要因です。特に高齢の方にとって誤嚥性肺炎は命に関わることもあるため、オーラルフレイルは、身体機能の低下や要介護状態へと進行する入り口となりうるものとして、早い段階での対策が重要とされています。
オーラルフレイルを予防するために

ご自宅でできるお口の体操
舌を左右に動かす、頬を膨らませたりすぼめたりする、「パ・タ・カ・ラ」と発音するなど、簡単な体操でお口周りの筋肉を鍛えることができます。毎日の習慣として、テレビを見ながらや歯磨きの前後など、無理のない範囲で少しずつ続けることが大切です。
歯科医院での定期的なチェック
オーラルフレイルは、ご自身では気づきにくいことも多いため、歯科医院での定期的なチェックが役立ちます。噛む力や舌の動き、飲み込みの状態などを確認することで、早期に変化を捉えることができます。気になる症状がある方は、一度ご相談ください。
【まとめ】
オーラルフレイルは、加齢とともに誰にでも起こりうるお口の機能の衰えです。初期のサインは見過ごされやすいものですが、放置すると噛む力の低下や誤嚥、全身のフレイルにつながるおそれがあります。日々のお口の体操、歯科医院での定期的なチェックを通じて、お口の機能を長く保っていきましょう。明石市のみのりの歯科では、オーラルフレイルに関するご相談も承っております。お気軽にお問い合わせください。
【この記事の監修者】
明石市みのりの歯科 院長 片山 実(歯科医師)
大阪歯科大学卒業後、大阪歯科大学附属病院での研修を経て、複数の歯科医院に勤務。現在は兵庫県明石市朝霧町にて「極力痛くしない、快適な歯科治療」をモットーに、小児から高齢者まで幅広い患者さまの診療にあたっている。患者さまとのコミュニケーションを大切にし、一人ひとりの状態に合わせた丁寧な説明と治療を心がけている。
