歯はどうして虫歯になるの?

大蔵谷駅より徒歩 5 分にある歯医者、みのりの歯科です。甘いものを控えたり、毎日歯を磨いたりしているのに虫歯になって、不思議に思ったことはありませんか? 虫歯は、ただ甘いものを食べたからできるのではなく、いくつかの条件が揃ったときに発症する病気です。
この記事では、虫歯の原因や予防法についてわかりやすく解説します。
【目次】
1 |3 つの原因が揃った時になる
1-1 | 糖
1-2 | 細菌
1-3 | 宿主要因
2 | 4 つ目の要因、時間
2-1 | 時間が経たなければ虫歯にならない
2-2 | 脱灰と再石灰化
13 | 3 つの要因を絶つには?
3-1 | だらだら食べをしない
3-2 | 歯磨きをしっかりする
3-3 | 健康的な生活を
【まとめ】
1 | 3 つの原因が揃った時になる
1-1 | 糖
虫歯の発生には「糖」「細菌」「宿主」という 3 つの要因が関わっています。これらが同時に存在し、かつ一定時間続いたときに虫歯が発症します。お菓子やジュースなどに含まれる糖は、虫歯菌のエサとなります。特に砂糖は、虫歯の原因菌であるミュータンス菌が好んで取り込み、酸をつくり出す材料になります。この酸が歯を溶かし、虫歯の始まりとなります。
1-2 | 細菌
お口の中には常に細菌が存在しています。中でも虫歯の原因となるのがミュータンス菌やラクトバチラス菌などです。これらの菌は歯の表面に付着しプラークを形成します。プラーク1mg 中に 1 億個の細菌がいるといわれていて、虫歯菌もその中に潜んでいます。糖を摂取すると、これらの菌が酸を出し、歯を溶かします。
1-3 | 宿主要因
ここでいう宿主とは、虫歯の土台となる歯そのものや唾液の状態、ご本人の健康状態などを指します。エナメル質が薄かったり、歯並びが悪く歯ブラシが届きにくかったりする場合は虫歯になりやすくなります。また、唾液には歯を修復したり酸を中和する作用がありますが、唾液の量が少ないと虫歯のリスクが高まります。反対に、歯が強く、健康状態がいいなど宿主の状態が良ければ糖や細菌という条件がそろっても虫歯になりません。同じような条件でも虫歯になる方とならない方がいるのはこのためです。
2 | 4 つ目の要因、時間
2-1 | 時間が経たなければ虫歯にならない
3 つの要因に加えて、虫歯が進行するには時間という 4 つ目の要素が関係しています。糖を摂取したからといってすぐに虫歯になるわけではなく、酸が歯に作用し続ける時間、歯が溶けだしている時間が問題になるのです。
2-2 | 脱灰と再石灰化
歯の表面は、食事のたびに酸によって一時的に溶ける脱灰と、唾液などの働きで再び硬くなる再石灰化を繰り返しています。このバランスが保たれていれば虫歯にはなりませんが、脱灰の頻度が増えたり、再石灰化が追いつかないと、やがて虫歯ができ始めます。
3 | 3 つの要因を絶つには?
3-1 | だらだら食べをしない
まずは間食の回数や時間に注意しましょう。食べる回数が多くなるほど、口の中が酸性の状態になる時間が増えます。甘い飲み物を少しずつ飲み続けるのも同様にリスクが高くなります。おやつは時間を決めて、だらだらと食べ続けないことが大切です。
3-2 | 歯磨きをしっかりする
毎日の歯磨きは、プラークを除去するために欠かせません。特に就寝前は、唾液の分泌が減って虫歯になりやすい時間帯です。寝る前の丁寧なブラッシングと、歯間ブラシやフロスの活用で、虫歯リスクをぐっと下げることができます。
3-3 | 健康的な生活を
唾液の分泌はストレスや生活習慣にも影響されます。水分をしっかりとり、よく噛んで食べることで唾液が出やすくなります。また、睡眠不足や偏った食事は免疫力を下げるだけでなく、口腔内の環境も悪化させる原因となります。全身の健康を意識した生活を心がけましょう。
【まとめ】
虫歯は、糖、細菌、宿主という 3 つの要因と、それが長時間続くことによって発症します。いい換えれば、どれか 1 つでもコントロールできれば、虫歯のリスクを下げることができるのです。正しい食習慣と丁寧な歯磨き、健康的な生活習慣を取り入れることで、大切な歯を虫歯から守ることができます。気になることがあれば、お気軽にみのりの歯科までご相談ください。